梅の実香る

 書けないというのは、書くことがなにもないということではなく、むしろたくさんありすぎて、あふれだしているそれらをうまくことばにできない状態なんだ、と思った。

ことばになりきらないことが大渋滞している。少しずつでもことばにして出していって、スムーズに流れるようになるといいな。


ずいぶん久しぶりの梅仕事。梅シロップを仕込んだ。てん菜糖に埋もれた梅の実が入った瓶を揺するとき、梅の実のいい香りがする。瓶はきちんと閉じられているのに、香りは外へと放たれて、わたしの元へと届く。香りは梅の実の一部。梅の実は小さいけれど、目には見えない香りの部分も含めて考えたら、ほんとうはもっと大きなものなのかもしれない。梅の実の精霊のような、実が持つ生気をひとが感じるとき、香りとして感覚されるのかも。梅の実と過ごすのはうれしい。梅シロップを作るのは初めてだから、経過も含めたすべてが楽しみ。





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