夏は本

 暑いのは苦手だ。

空気の熱に圧されてしまうし、あたまはぼんやりするし。体温よりも高い気温になると、吸う息が熱くてくるしくなるし。

だから夏は家の中で本をよく読む。長くて没頭できるものだとなおよい。去年は『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』、一昨年は「あなたの人生の物語」。夏に読んだ本は、そのあとの自分にとても大きく影響してくることになる、と、ここ二年ばかりを振り返って気づいた。

もう何年も、本を集中して読むことで夏を、暑さを、乗り切ってきたから、今年もそろそろ長めの物語が読みたくなってきた。SFやミステリがいい。『家庭の医学』(レベッカ・ブラウン)に名前があがっていたミステリ作家にしようか、気になっていたル・グィンのSFにしようか。何を読むか決めるまでの過程も楽しい。


図書館のリサイクル本から見つけてきた『ちいさき神の、作りし子ら』、とてもよかった。映画(『愛は静けさの中に』)も観てみたいと思った。



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